「テクノロジーの解放で世の中を変えていく」をビジョンに掲げ、優秀なエンジニアを世界中から採用することで製品強化に力を入れているHENNGE。
メンバー40人超のうち7割以上を外国籍が占める開発部門では、一体どんな経歴のエンジニアがどのような業務をしているのでしょうか。開発部門などが青森県で行ったチームビルディング合宿で、お話を伺いました。
きっかけは大学3年生の時に、HENNGEメンバーがインドネシアでエンジニア向けインターンのPRをしていたことでした。その後日本に渡りHENNGEでインターンをしたところHENNGEのプロダクトが好きになり、メンバーもフレンドリーだったので入社することにしました。入社当時、全社員は80人ほどしかいなくて、エンジニアは15人にも満たなかったです。
今では40人を超える開発部門ですが、HENNGEの開発部門を一言で表すと何でしょうか?
ダイバーシティですかね。HENNGEはアジアやヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど様々な国や地域出身のメンバーで成り立っています。様々なメンバーと異文化交流をするうちに、視野や考え方を広げることができています。
Iskandarさんは2022年からHENNGE初の外国籍マネージャーとして、開発部門のDivision Managerを務められていますよね。
はい。先日HENNGEのマネージャー対象の合宿があったのですが、もちろん参加者のうち私だけが外国籍でした。今までマネージャーは日本人だけだったので日本語で会話していたと思いますが、合宿では全て英語でのコミュニケーションでした。これは全員にとって良いチャレンジの場だと思いました。
一方HENNGEの主なお客様は日本人なので、マネージャーは日本のお客様が求めているものや、ビジネス面での契約書などを理解できないといけません。私はHENNGEに7年いるので、プロダクトの概要やお客様が求めているものをある程度理解できるので良かったです。
HENNGEの社長である小椋さんはCEOでありながらCTO(最高技術責任者)も兼任していますよね。そのことについてついてどう感じていますか?
社長がHENNGEで最初のプロダクトを作ったというのは、とても興味深いです。小椋さんは技術的知識もあるので、エンジニアが何かする際はよく小椋さんに相談していますし、小椋さんはプロダクトの歴史やシステムデザインの背景など、新しい知識を共有してくれます。開発部門が毎月開いている社内勉強会「Monthly Technical Session(MTS)」などにも参加してくれるので、話す機会が多くあるのもありがたいです。
HENNGEで1番の思い出を教えてください。
コロナ禍の影響もありすでに提供終了してしまいましたが、2019年に発売したオフィス向けサービス「HENNGE Workstyle」の開発は楽しかったです。IoTという新しいプロダクトで大変なことは多かったですが、ユーザーフィードバックを得るため様々な国にも行き、国によるビジネス手法の違いを知れたのも面白かったです。
Abidさんは南アフリカ出身で、2022年にHENNGEに入社し、現在はHENNGE Oneの1機能である、アクセス制御機能「HENNGE Access Control」のフロントエンドエンジニアをされていますよね。なぜHENNGEに入ろうと思ったんですか?
もともと南アフリカのEC企業に勤めていましたが、グローバルな世界で自分のエンジニアとしての価値を知りたいと思っていた時にHENNGEを知りました。
日本企業で働く友人の話を聞く限り、日本企業は従業員や福利厚生を大切にするイメージがあまりなかったのですが、HENNGEは一度面接しただけで違うと感じました。いまでも覚えているのですが、HENNGEへの入社を決めた頃、人事メンバーが「日本で待っているよ」というメッセージ付きの手書きの絵を送ってくれて、とてもユニークで思いやりがある会社だと感じました。実際入社して、自由でグローバルなカルチャーだと感じています。
もともと日本に興味があったんですか?
はい。日本の音楽やロボット工学も好きだったので、日本には良いイメージがありました。働くとは想像もしていなかったですが(笑)。今は日本語を勉強中で、HENNGEは働きながら日本語学習をサポートしてくれるので助かります。
日本での暮らしはいかがですか?
南アフリカと日本は遠く、2年に1回しか家族に会えないので寂しいですが、私の夢は新しいことを学び経験することですし、家族も応援してくれているので大丈夫です。
HENNGEに入って気付いたことはありますか?
たとえ年齢が若くても、メンバー一人一人が責任感を持って自分で決断する能力があると感じます。例えばHENNGEでは昇進したければ自ら責任を持って自己申告しないといけないですよね。私はこの制度を活用し、将来マネージャーになりたいと思っています。
素敵ですね。HENNGEの良い点を教えてください。
良い点は、日々変化・成長する余地がたくさんあり、変化を起こす際に相談できる仲間がいることです。会社全体で新しい技術や新しいことを学ぼうとしていて、同じ方向を向いた仲間がいるのはとても良いなと思います。
逆に、HENNGEが改善すべき点はどんなところですか?
個人的には、マネジメントシステムはまだ発展段階だと思います。エンジニアを管理するためのしっかりした仕組みがまだ整備されていないので、エンジニア個人の自主性に頼っていると感じます。マネージャーたちは経験豊富で優秀なエンジニアが多い一方で、エンジニアをサポートし、個人と製品の成長を最大化させる仕組みをつくった経験がある人はあまりいません。
もちろん自主性は大切で、エンジニアが一定のレベルまで成長するのには役に立ちます。でもそれ以上の成長には、マネージャーがチームのビジョンを共有し、明確なロードマップを作り、チームメンバーの成長を優先する環境をつくる必要があります。私自身は、高品質な製品を開発することと、高パフォーマンスのチームを育てることをバランスよく進めることが必要だと思います。
キプロス出身のNektarさんは2022年にHENNGEに入社し、HENNGE Oneの1機能である、大容量ファイル転送サービス「HENNGE Secure Transfer」のフロントエンドエンジニアをされていますよね。
HENNGEに入った理由を教えてください。
もともとイギリスでバックエンド・フロントエンドどちらもするフルスタックエンジニアとして働いていました。最終的にはリーダーとしての役割を果たすリードエンジニアになりましたが、マネジメントをするのではなく、もっとプログラミングの側面にフォーカスして仕事の幅を広げたいと思い、ヨーロッパとアジアで新しい職場を探したところ、HENNGEを見つけました。特にHENNGEは新しい技術の活用を積極的に推進する姿勢が良いなと思いました。
入社してみていかがですか?
最初はイベントの多さに驚きました。毎週のように開かれる社内パーティーやボードゲームイベント、部活など、アクティビティが豊富です。青森合宿もそうですが、メンバーの交流を積極的に推進しているのは良いことだと思います。在宅勤務もできて働きやすいのもありがたいです。
イベントといえば、エンジニアメンバーがHENNGE大阪オフィスなどを数日間訪れて、営業やカスタマーサクセスのメンバーと交流する「LDNM(Location does not matter)」もありますよね。
先日実際に参加したのですが、普段営業やカスタマーサクセスのメンバーと話す機会は多くないので、製品についてのアイディアやフィードバックを聞くのはとても刺激的でした。「この製品のUIをより直感的なものにした方が良い」など積極的に意見交換できたので、新機能開発や機能アップデートの際に生かしています。
良いですね。担当している機能「HENNGE Secure Transfer」について教えてください。
メール添付が難しいサイズの大容量ファイルを安全に送信したり、 任意の相手から受信したりできるサービスです。
先日大幅なバージョンアップが完了して、アップグレードした製品をリリースしました。現在はその機能をさらに向上させるため、磨きをかけているところです。「Secure」と名が付く製品の通り、セキュリティ面で多くの検証を行って安全性の保証に取り組んでいて、開発していてとても深みがあるのが魅力です。
Mussinさんはイタリア出身で、2021年にHENNGEに入社し、現在はHENNGE Oneの1機能である、メール誤送信対策機能「HENNGE Email DLP」のフロントエンドエンジニアをされていますよね。なぜHENNGEに入ろうと思ったんですか?
小さい時から日本に興味があって、大学では日本語を専攻し、2014年に日本に来ました。もともと趣味でプログラミングをしていて、日本で起業してウェブサイトを作ったりもしていたので、転職時はテックスキルを生かせる分野で探しました。
他の企業だと、開発部門は製品を作るための1部門・1ツール、というところが多い中、HENNGEは会社の中心に開発部門があり、開発に力を入れているところに惹かれました。他にもオープンソースへの貢献を後押ししている点や、社内公用語英語化など一度決めたことをきちんと実践している点が良いなと思いました。
今の業務の面白いところはどこですか?
メール誤送信対策機能のUI開発として、お客様が実際に操作する画面を作っています。普段自分が色々なアプリを使う際に感じるUIへの不満を、HENNGEのお客様には感じさせないよう意識して開発するのは、プレッシャーもありますが楽しいです。
フロントエンドエンジニアは、例えば目が不自由な人向けの画面読み上げ機能がきちんと動作するよう、アクセシビリティを意識して開発する作業も行います。一般の人にはなかなか気づかれにくいですが、結構時間がかかるし、プライドを持ってやっているんです。
素敵です。Mussinさんはフロントエンドエンジニア以外にも、インフラエンジニアの資格をとったと伺いました。
そうなんです。メンバーがインフラの話をしているのを聞いて興味を持ち、上司に相談したら「いいと思うよ」と後押ししてくれました。HENNGEはメイン業務の範囲を超えていても、自ら手を挙げて、かつ実現可能であれば応援してもらえるのが嬉しいです。これまでに二つの資格を取得し、さらにもう一つ資格取得に向けて勉強しています。業務時間の2割は勉強に充てて良いルールがありますし、資格受験費用なども会社がサポートしてくれます。現在はこの経験を早速生かして、新しいプロジェクトチームでインフラエンジニアとして業務ができています。
すごいですね!HENNGEの強みはどんなところだと思いますか?
カルチャーの点では、フラットで、助け合いの精神が強いところです。部門間で壁がないので、他部門や経営陣の人と気軽に話せますし、経営陣がとても気さくです。また、自分からは遠慮して助けを求めにくくても、周りのメンバーが積極的に声をかけてくれるのも強みだと思います。
事業に関して言うと、変化のスピードが速いです。機能追加やバグ修正のスピードはもちろん、ユーザーの指摘を受けて翌週に機能修正しているのはすごいと思います。
Mussinさんは将来HENNGEでどうなりたいですか?
自分が入社した時、チームリーダーや長く働いている人の言葉や仕事の進め方にインスピレーションを受けたんです。だからこそインフラエンジニアの資格取得にも挑戦しました。なので私はHENNGEで長く働いて、いつか後から入った人が、私がやっていることを見て同じようにインスピレーションを受けてくれれば嬉しいです。
郡司さんは2017年にHENNGEに入社し、現在は開発部門のオンボーディングや採用など、開発業務以外の様々な業務を担当されていますよね。どういうご経歴なんですか?
もともとSIerで営業を経験して、HENNGEには採用担当として入社しました。中途採用と新卒採用を経験後、2020年から開発部門を担当しています。私以外みんな開発の仕事をしているので、オンボーディングや採用、教育、契約関係、合宿など開発業務以外の色々を担当しています。
今の業務のやりがいや楽しい部分はどんなことですか?
色々やらせてもらえるのは大変ですが楽しいです。私が異動してくるまでは開発部門のオンボーディング資料はばらばらだったのですが、コンテンツを準備したり集めたり、徐々に更新していったりするのは楽しかったです。
他にも、オープンソースプログラミング言語のイベントスポンサー業務などもしていますが、参加者の方にHENNGEを知ってもらう良い機会になっていて、特に海外のイベントは採用効果を感じてやりがいになっています。
開発部門中心に行った今回の青森合宿と、2022年の別府合宿は郡司さんが取りまとめられたんですよね。
エンジニアの生産性を高め、彼らが楽しく長く働けるようにするのが私の仕事です。コロナ禍で対面で会う機会が無くなる中、顔を合わせるメリットを感じてもらおうと企画し、2022年の別府は30人以上、今年は部門も増えて54人が参加してくれました。
54人!青森合宿はやってみていかがでした?
去年の勝手を知っているメンバーも多く、合宿中にハッカソンや発表会、ワークショップを行ったチームもあって良かったと思います。在宅勤務が中心のメンバーもいるので、週5で顔を合わせて仕事や飲み会ができるのは強みですね。
一番近くにいる存在として、HENNGEのエンジニアの強みと弱みを教えてください。
強みで言うと、業務に対してフットワークが軽い人が多いです。スピーディーだし正確なんです。
弱みではないかもしれないですが、自分の仕事に対する責任感が強いので、集中しすぎて体を壊さないでほしいなと思います。プライベートと仕事はきちんと分けているとは思うのですが、優秀だからこそどんどん進めちゃうのではと。上手なペースで仕事を続けてほしいです。
最後に、採用候補者へのメッセージをお願いします。
開発部門は特に外国籍メンバーが多いので、英語力は伸びます(笑)。
あとは、自分の専門がありつつ、色々なことに興味を持てる人には楽しい会社だと思います。様々なイベントやプロジェクトに携わる機会は多いので、好奇心が強い人にぜひ来ていただきたいです。
ありがとうございました!
※HENNGEでは一緒に、 変化する・チャレンジする、 メンバーを募集しています。 募集中の職種に関してはこちらをご参照ください。
インドネシア出身のIskandarさんは2015年にHENNGEにバックエンドエンジニアとして入社され、現在はHENNGE初の外国籍マネージャーとして、開発部門のDivision Managerを務められていますよね。
HENNGEに入った理由を教えてください。