都築電気株式会社

Boxのセキュリティを強固にするためにHENNGE Oneを活用

  • IT・情報通信

自社での利用だけでなく、お客様に提案するクラウドセキュリティサービスとしても、HENNGE Oneを高く評価しています。

— 都築電気についてご紹介ください。

都築電気は1932年の創業以来、「通信ネットワーク」と「情報システム」の二本柱による事業を展開。2012年には子会社との合併により半導体等の電子デバイス事業を持つにいたりました。いまでは、「通信ネットワーク」「情報システム」を用いた解決策を提案・導入し、お客様の企業価値を高めるICTソリューション分野と、半導体や電子部品などの電子デバイス製品、HDDなどの情報機器製品を専門に取り扱う電子デバイス分野を軸に事業を展開しています。今後も、IoT/ビッグデータ、AI、ドローン、クラウド、モビリティを中心とした新たなITサービスモデルを創造すると同時に、「ICTソリューション×電子デバイス」の力によるソリューションを提供することで、お客様の企業価値向上を実現する企業を目指していきます。

— HENNGE Oneの利用状況について教えてください。

2015年、Microsoft 365(以下、Microsoft 365)のメール誤送信対策として、HENNGE Oneの利用を開始しました。

具体的な機能としては、添付ファイルの自動Zip暗号化機能、5分間のメール送信遅延機能、社外にメールを送信する際にCCにメールセキュリティ管理者を指定しないと、社外へメールが送信できない機能を利用しています。加えて、誤送信対策関連としてはファイル送受信サービスのHENNGE Secure Transferも利用しています。

また、昨年からクラウドストレージサービス「Box」の利用を開始したのですが、それに合わせてHENNGE Oneのデバイス認証サービス、およびAD連携サービスの利用も開始します(2019年9月開始予定)。なお、Boxに関しては現在、一部のユーザーによるデバイス認証の試用段階で、全社利用は本年度内を予定しています。

— 利用しているデバイスを教えてください。

利用デバイスは、会社から支給しているPCとスマートデバイス(主にiPhone)になります。利用者数で見ると全社員約1,500名となりますが、PCだけでなくスマートデバイス(主にiPhone)からデバイス認証にも使用しますので、利用デバイス数で見るとその倍以上の数となります。

— HENNGE Oneの他の機能も利用していますか。

HENNGE Oneは機能が豊富なのですべてとは言えないかもしれませんが、IPアドレス制限などのアクセス制御だけでなく、メール送信時の添付ファイルのZIP暗号化やメールのアーカイブ(データ永年保管)など、ほとんどの機能を利用しています。

— HENNGE Oneを導入した経緯を教えてください。

Microsoft 365を導入する以前は、オンプレミス環境でメールサーバーを運用していました。メールの誤送信対策機能はメールサーバーに実装されていたのですが、Microsoft 365ではサポートされていません。

添付ファイルの暗号化や社外へのメールをメールセキュリティ管理者が査読するのは、当社のセキュリティポリシーで決められています。添付ファイルの暗号化は、各自が手作業で都度、実施することも可能ですが、このような作業を自動化することでミスや漏れによる誤送信を確実に防ぎ、セキュリティと利便性の両立を図ることがHENNGE Oneを導入した目的となります。

— HENNGE Oneを選んだ理由を教えてください。

機能面で誤送信対策の弊社の要件を満たしており、大手企業や金融機関など導入実績も豊富なことから、信頼性が高く安心して使い続けられると判断しました。加えて、複数の運用ポリシーを柔軟に設定できることも採用の決め手でした。

— 「複数の運用ポリシーを柔軟に設定できる」について、詳しく教えてください。

例えば当社の取引先様には、Zipで暗号化した添付ファイルを受信できない場合があり、そのようなお客様(ドメイン)にはZip暗号化の機能を適用しないよう、運用ポリシーを設定しています。Zip暗号化に関しては、特定の宛先に送信する際は暗号化パスワードを決められたものに統一するというケースもあります。

他にも、送付先とのポリシーとの兼ね合いによっては、メールセキュリティ管理者をCCに加えなくともメールが送信できる相手を設定できるといったポリシーなどもあり、正確に数えたことはないのですが、現状、設定している運用ポリシー数は約2,000件におよびます。

これは当社ならではの特例で、これだけの数のポリシーを適用している企業、もしくは適用が必要な企業はごく希だと思いますが、このように「複数の運用ポリシーを柔軟に設定できる」点が、採用の大きな決め手であったことは間違いありません。

— デバイス認証に関しての導入の経緯を教えてください。

HENNGE Oneをメールの誤送信対策として導入した際にも、デバイス認証機能の導入を検討しました。しかし、当時のHENNGE Oneのデバイス認証機能は制限も多く、当時は他の製品を採用しました。一方、今回、Boxの利用を開始するにあたり、これまで利用していたデバイス認証サービスがBoxでの利用実績がほとんどなかったことから、見直しを図ることになりました。

— HENNGE Oneのデバイス認証機能を採用した理由を教えてください。

機能面では、Boxでの利用実績が豊富であったこと。幅広いクラウドサービスに対応していること。そして、幅広いデバイス、すなわちWindowsでも、MACでも、iOSでも、AndroidでもOSの種類を問わずに利用でき、一元的に管理できることが採用の理由となります。

加えて、HENNGE Oneという1つのサービスのくくりで、メールセキュリティ対策とデバイス認証機能を利用できること。そして、導入検討の中で、Boxなどのデバイス認証に関する高度な技術サポートをHENNGEより受けられたこともポイントでした。
そのため、今後、Microsoft 365やBoxだけでなくクラウドサービスの活用を拡大していく上で、HENNGE Oneであれば安心して利用し続けることができると判断しました。

— HENNGEへの評価や期待があればお聞かせください。

メールの誤送信対策機能に関しては約4年間、デバイス認証機能に関しては約1年間利用してきましたが、大きなトラブルなどはなく安定的に利用でき、あらためてHENNGE Oneのサービスレベルの高さを実感しています。引き続き、レベルの高いサービスの提供を期待しています。

また今後、自社内の利用における経験やノウハウを活かして、Microsoft 365やBoxなどのクラウドサービスと合わせて、お客様にHENNGE Oneを提案する機会も増えていくと思います。

幅広い知識を持ったクラウドの専門家にサポートしてもらえるのは当社にとっても、お客様にとっても安心感につながりますので、ビジネスパートナーとしても大いに期待しています。