ワンタイムパスワード(OTP)とは 多要素認証と違う?意味と仕組み、トークンを活用した認証方法

ワンタイムパスワード(OTP)の仕組み、多要素認証との違いとその活用方法を解説します。

インターネット上のセキュリティ強化は、日々進化する脅威に対抗するために欠かせません。特に個人情報や機密データを守るため、ユーザー認証にはより高度な技術が求められています。その中でも、ワンタイムパスワード(OTP)は信頼性の高いセキュリティ手法の一つとして注目されています。

では、ワンタイムパスワード(OTP)とは具体的にどのようなものなのでしょうか?また、同じくセキュリティ強化に使用される多要素認証とはどのように異なるのでしょうか?このページでは、ワンタイムパスワード(OTP)の意味や仕組み、トークンデバイス*やスマートフォンアプリ(ソフトウェアトークン)を活用した認証方法について詳しく解説し、ワンタイムパスワード(OTP)アプリをご紹介します。

* トークンデバイスとは:ワンタイムパスワード(OTP)を生成するための専用の小型で持ち運び可能なデバイスを指します。近年では、スマートフォンアプリによるソフトウェアトークンが主流となっています。

ワンタイムパスワード(OTP)とは?

OTP(One-Time Password)は、ログインのたび異なるパスワードを利用して認証を行う方法です。通常のパスワードとは異なり、ワンタイムパスワード(OTP)は一度しか使えないため、パスワードの漏えいや再利用リスクを大幅に低減します。時間ベースのOTPであれば、OTPは数秒から数分の間だけ有効で、時間制限が設けられています。

多要素認証とはどのように異なるか

多要素認証(MFA)は、セキュリティを強化するために2つ以上の異なる要素を使ってユーザーを認証する方法です。例えば、「知識要素」(パスワード)、「所持要素」(スマートフォンやトークン)、そして「生体要素」(指紋や顔認証)などを組み合わせることで、不正アクセスのリスクを大幅に低減します。
ワンタイムパスワード(OTP)は、多要素認証の「所持要素」に該当します。多くの状況で、知識要素であるパスワードや生体情報などと併用され、高いセキュリティを手軽に実現できる方法になります。

ワンタイムパスワード(OTP)の仕組み

ワンタイムパスワード(OTP)は、その名の通り「一度限り」のパスワードです。ユーザーがログインするたびに、新しいパスワードが生成されるため、もし攻撃者にパスワードが盗まれたとしても、次回のログイン時には使えなくなります。これにより、パスワードの漏えいなどの脅威を防ぐことができます。

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時間ベースのOTP(TOTP)

時間ベースのOTP(TOTP)は、デバイスと認証サーバーが共有する秘密鍵と現在の時刻を基にしてワンタイムパスワード(OTP)を生成します。パスワードは数十秒ごとに自動的に更新されるため、期限切れ後は再利用できません。この仕組みにより、短期間で攻撃者がパスワードを悪用するリスクが大幅に低減され、セキュリティが強化されます。

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ベントベースのOTP(HOTP)

イベントベースのOTP(HOTP)は、カウンター値と共有された秘密鍵を使ってワンタイムパスワードを生成します。認証ごとにカウンターが進むため、パスワードは1回限り有効で、再利用はできません。ユーザーの操作や認証イベントに応じて発行されるため、時間に依存せず柔軟に利用可能です。

さらに、ワンタイムパスワード(OTP)は様々なデバイスや方法で利用されており、以下の5つの手段が一般的です。

ハードウェアトークン

専用の物理デバイスがワンタイムパスワード(OTP)を生成します。小型で持ち運び可能なデバイスで、ボタンを押すと画面にパスワードが表示されます。

スマートフォンアプリ

Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticator、HENNGE Lockのようなアプリをスマートフォンにインストールし、パスワードを生成します。利便性が高く、多くのユーザーに利用されています。

SMS

(ショートメッセージサービス)

スマートフォンのSMSに送られてくるワンタイムパスワード(OTP)を使用します。銀行やショッピングサイトで広く利用されていますが、SIMスワップ攻撃に注意が必要です。

メール

ワンタイムパスワード(OTP)がメールで送られてくる方法です。ただし、メールアカウントがハッキングされるリスクもあるため、セキュリティ強化が必要です。

プッシュ通知

スマートフォンにプッシュ通知でワンタイムパスワード(OTP)が届く方法です。HENNGE Lockのようなサービスがこの方法を提供し、ユーザーの確認操作が簡単かつ安全に行えます。

ワンタイムパスワード(OTP)のメリット

ワンタイムパスワード(OTP)は、その一度しか使えない性質から、パスワードの漏えいや不正利用を防ぐ大きな利点があります。また、フィッシング詐欺やランサムウェア攻撃などで、もしワンタイムパスワード(OTP)が盗まれても、それを再利用される危険性がないため、セキュリティが向上します。また、OTPは多くのシステムやサービスで利用可能で、トークンデバイス*やスマートフォンのアプリで簡単に導入できます。

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セキュリティの向上

ワンタイムパスワード(OTP)は、毎回異なるパスワードを生成して使用するため、従来の固定パスワードに比べてセキュリティが大幅に向上します。仮にOTPが漏えいしても、使い捨てであるため再利用されるリスクがなく、フィッシング詐欺など不正アクセスの防止に効果的です。特に、多要素認証との組み合わせで、より強固なセキュリティが確保されます。

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利便性

ワンタイムパスワード(OTP)は、パスワードを毎回自動生成するため、ユーザーが従来のような固定パスワードが必要無くなるケースもあります。また、すでに所有しているスマートフォンなどで簡単に設定・利用できるため、追加のデバイスを用意する手間がなく、すぐに始められます。

OTPのデメリット

ワンタイムパスワード(OTP)のデメリットには、利用者が毎回新しいパスワードを入力する手間が増える点があります。また、SMSを利用する場合、SIMスワップなどの攻撃リスクが存在し、SIMカードを偽装などで電話番号が乗っ取られると不正にOTPが取得される恐れがあります。さらに、トークンデバイスの紛失や故障が認証の障害となることもあります。

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デバイスの紛失・故障のリスク

ワンタイムパスワード(OTP)を生成するトークンデバイスを紛失・故障すると、ログインができなくなる可能性があります。この場合、ユーザーはトークンやスマートフォンを数日かけて再調達したり、OTPを再発行したりするなどの手間が生じます

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SIMスワップ攻撃

SMSやプッシュ通知で送られるワンタイムパスワード(OTP)は、SIMスワップ攻撃に弱いという問題があります。攻撃者がユーザーのSIMカードを偽装し、OTPを受け取って不正にログインするリスクが存在します。したがって、SMSベースのOTPよりもアプリベースの認証方法が推奨されます。

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ユーザーの手間

毎回新しいパスワードを入力する必要があるため、ユーザーにとって手間がかかることがあります。また、SMSやメールのワンタイムパスワード(OTP)はすぐに届かなく何度も発行してしまい、後に大量にOTPが届いたりなどで、すぐにログイン出来ないストレスが生じる可能性があります。

ワンタイムパスワード(OTP)の課題解決・ソリューション

ワンタイムパスワード(OTP)の課題解決・ソリューションにスマートフォンのOTPアプリHENNGE Lockを紹介します。シンプルで洗練されたUIにより、操作が直感的で、誰でも簡単に利用できます。

トークンの紛失リスクや、SMSやメールを使ったワンタイムパスワード(OTP)認証に潜むSIMスワップ攻撃の脅威やOTP受け取りに時間がかかる問題もHENNGE Lockなら心配ありません。物理的なトークンデバイスに頼らず、スマホアプリだけで認証を行うため、SIMスワップ攻撃からの問題を解決します。

HENNGE One契約ユーザーは、HENNGE One認証時はアプリ通知によりタップするだけでログインでき、OTPを入力する手間から解放されユーザーの手間も大幅に軽減します。セキュリティと利便性を両立させたHENNGE Lockは、ワンタイムパスワード(OTP)の最新認証トレンドのソリューションです。

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