旭鉄工株式会社

取引先から要求されるセキュリティ基準をHENNGE Oneで充足

  • 製造・メーカー

HENNGE Oneによってクラウドをスムーズに社内に浸透させ、 取引先から求められるセキュアな環境を構築することができました。

— 旭鉄工の特色について教えてください

旭鉄工株式会社は、主にトヨタ自動車様 の下請けとして自動車部品の製造を行っています。特にエンジンのバルブガイド部品のシェアが高く、月産1,000万個ほどです。社員数は2019年度時点で439名、愛知県碧南市に本社を構えています。国内拠点は隣接の西尾市に工場を構えており、海外でもグループ会社を展開しています。当社は2018年までに100にものぼる製造ラインでIoTやクラウドサービスを活用し、最大280%もの生産性を向上させることができました。

— なぜHENNGE Oneを採用することにしたのでしょうか

これまで利用していたメールサービスが終了してしまうこととなり、代替となるサービスを探していたのがそもそものきっかけです。サービスとしてはGoogle社の「Google Workspace」を選定することになり、Google Workspaceにおいてメールやスケジュールなどの機能を全て統合しようと考えておりました。導入にあたってはメールアーカイブの機能が必須であり、最初はGoogle Workspaceのサービスの一つであるGoogle Vaultの利用を考えていました。ただし、費用の観点やメールアーカイブ以外のセキュリティ要件も存在したため、ひとつの機能で統合できるサービスがないか探しておりました。そのなかでお付き合いのあるベンダーに相談したところ、HENNGE Oneを紹介いただきました。

HENNGE Oneにはメールアーカイブはもちろんのこと、将来的に必要になるだろうと考えていたシングルサインオンやアクセス制御の機能も備わっていましたし、そのほかにも利用したいと思う機能もありました。加えて、価格もかなり安価だったのが決め手となり採用しました。

— そのほかに利用したいと思ったHENNGE Oneの機能はなんですか

大容量ファイルを1回あたり2GBまで送受信できるHENNGE Secure Transferです。もともと技術部門から図面など容量の大きいファイルをセキュアに社外とやりとりしたいという要望は受けていたのですが、これまでは最適なツールがありませんでした。広告が表示されるような無償のファイル転送サービスを使用したいという社内からの意見もありましたが、これはビジネス上好ましいことではありません。安全なファイル転送サービスも機能ラインナップに含まれていることが、HENNGE Oneを導入したもう一つの大きな理由でもあります。

また、メール送信における添付ファイルの自動ZIP暗号化の機能も非常に役立つ機能と感じております。取引先とのやりとりにおいて添付ファイルを暗号化することが必要なのですが、これまでは添付ファイルの送信の仕方が各個人に任せきりになっていたために、暗号化せずに送信してしまうことが多々ありました。

取引先から求められるセキュリティ基準を満たすことは強制ではなく努力義務的な部分があったとはいえ、ユーザーに負担をかけず、取引先の基準に対応するためにこの機能を有効活用しています。

— 現在のHENNGE Oneの利用状況について教えてください

最も重要な機能として利用しているのはやはりHENNGE Email Archiveによるメールアーカイブです。定期的にデータをチェックし、何か業務上のインシデントが起きた際にはすぐに対応できるようにしています。次に、便利に活用しているのはシングルサインオンの機能です。Google Workspace上に社内ポータルを構築しているのと、スケジュール管理のためのrakumoカレンダー、社内コミュニケーションツールとしてSlack、そしてワークフローのX-pointの4つのクラウドサービスをシングルサインオン連携しております。認証を統合できるため、ユーザー・管理者ともに便利にクラウド活用できております。連携するサービスは今後増やしていく予定です。

— 実際にHENNGE Oneを導入してみて、どのような効果がありましたか

シングルサインオンによってこれまでバラバラに散らばっていた各クラウドサービスのログインがHENNGE Oneに統合されたため、業務効率化につながったと感じています。「ここを押せばすぐに各クラウドサービスにアクセスできる」という状態となっているため、実際のところHENNGE Oneを導入していると知っている社員は少ないかもしれません。特に意識をせずともストレスフリーに使えるのがHENNGE Oneのよい点だと思います。

また、新たに導入したGoogle Workspaceは従業員にとっては見慣れないツールだったので浸透に時間がかかるのではと思ったのですが、導入から1年経過した今はほとんど全員が上手く使いこなせています。HENNGE Oneのシングルサインオン機能によって手軽に使える状態だったことが、良い効果を与えてくれたと感じています。

添付ファイルの暗号化については、当初の期待どおり、取引先に対してセキュリティを担保できるようになりましたし、自動で添付ファイルを暗号化してくれるのでユーザーの手間もかからず助かっています。

— 今後使ってみたい機能はありますか

現在は社員にスマホ端末を一律に配っている状況ではありませんが、業務で利用しているクラウドサービスについては、社内もしくは社給端末に限定して利用させるなどのアクセス制御が必要と考えており、HENNGE Oneをさらに有効活用できるものと期待しています。

— 最後に、現在クラウドサービスの導入を迷っている企業に向けたメッセージをお願いします

当初は我々もクラウドサービスの利用に抵抗がありました。しかし実際に導入してみると、本当に使いやすいものと感じています。自社でサーバーを持つわけではないので管理の手間や高額な設備投資の必要もありません。

多くのサービスがサブスクリプション方式なので、全社的に導入するのを迷っているならまずはスモールスタートしてみるのがよいかと思います。当社はクラウドサービスを導入してから社員同士のつながりが濃密になり、業務効率も高まりました。ぜひ、一歩勇気を出してチャレンジしてみることをおすすめします。