VPNとは?セキュリティは大丈夫?わかりやすくVPNの仕組みやメリット/デメリットを解説

VPNの脆弱性や情報漏えいリスクは?リモートアクセスにおけるセキュリティ課題と、ゼロトラスト時代の代替策を解説します。

最新更新日: 2026/11/4
公開日: 2024/11/26

VPNとは

img vpn

VPN “Virtual Private Network(仮想専用線)” は、インターネットを介して安全にデータをやり取りするための技術です。特に、企業においては、リモートワークや出張時に従業員が社内システムに安全にアクセスするために利用されます。VPNを使用すると、通信内容が暗号化され、第三者による不正アクセスやデータ盗聴を防ぐことができます。

例えば、VPNを利用せずにインターネットに接続すると、接続情報や利用しているIPアドレスなどが第三者に漏れてしまう可能性がありますが、VPNを使用することでこうした情報を守ることが可能です。

VPNの仕組み

VPNの仕組みには「トンネリング」「カプセル化」「認証」「暗号化」という要素があります。

トンネリング (Tunneling)

トンネリングは、データをインターネット上で別のネットワークとやり取りする際に、外部の第三者からデータを隠すための仕組みです。VPNは、ユーザーの通信を特定の「トンネル」を通すことで、セキュアな接続を実現します。

カプセル化 (Encapsulation)

データは、VPNを通る際に別のプロトコルでラッピングされます。これが「カプセル化」であり、送信されるデータを一時的に包むことで、通信をより安全に行います。外部のネットワークを通過する間に、データが見られたり改ざんされたりしにくくなります。

認証 (Authentication)

認証は、VPNを利用する際の重要なプロセスです。正しいユーザーであることを確認するために、パスワードや証明書を使用します。このプロセスにより、ネットワークに不正にアクセスすることが防止されます。

暗号化 (Encryption)

暗号化は、VPNで送受信されるデータを保護するためのプロセスです。データが暗号化されると、外部の攻撃者がデータを解読するのが非常に困難になります。強力な暗号化技術を使用することで、企業は機密情報を安全にやり取りできます。

VPNの種類とメリットと課題

VPNにはいくつか種類がありますが、ここでは主に以下の3つの種類のとそれらのメリットと課題を説明します。

インターネットVPN

インターネットVPNは、公共のインターネット回線を利用して、拠点間をやや安全かつ低コストに接続する技術です。暗号化によりデータの盗聴や改ざんを防止し、外部からの不正アクセスを防ぎ、低コストで構築が可能です。しかし、データの暗号化処理による速度低下の問題や暗号化の脆弱性や設定ミスによる不正アクセスリスクなどのセキュリティ問題があります。

IP-VPN

IP-VPNは、通信事業者の専用ネットワークを利用して、拠点間を安全かつ高品質に接続する技術です。インターネットを使わず、MPLS(マルチプロトコル・ラベル・スイッチング)を活用することで、セキュリティや通信の安定性が高く、企業の内部ネットワークでよく使用されます。しかし、専門知識・スキルが必要となり構築コストが割高になります。

SSL-VPN

SSL-VPNは、ブラウザのみで利用可能なため、専用ソフトの導入が不要。簡単に暗号化通信を実現でき、小規模導入に適している。しかし、接続環境のセキュリティに依存しやすく、特にパブリックWi-Fi利用時に不正アクセスのリスクがある。また、接続状況により速度低下のリスクや接続の不安定さなどのデメリットも存在します。

VPNの問題点・
ランサムウェアなどによる大きなセキュリティデメリット

VPNは、上記で書いたような社内システムへのアクセス時の通信内容の暗号化による第三者による不正アクセスやデータ盗聴対策というメリットがある一方で、暗号化の脆弱性、設定ミス、パスワード漏えい、2020年頃から増えてきたランサムウェアの感染経路としてVPN機器からの侵入が確認されており、VPN装置の脆弱性が発見された場合、企業やサプライチェーンを通じて関連企業や取引先が攻撃対象になるというセキュリティ上の大きなデメリットがあります。これにより、顧客・従業員の個人情報の流出、顧客向けサービスの長期停止や基幹システムのダウンによる流通のストップといった甚大な被害が発生する事例も報告されています。VPNは安全な通信手段ですが、絶対的なものではありません。また、種類によって速度低下、導入 / 運用などの課題があります。HENNGE Oneは、それらのVPNの課題を解決出来る方法が2つあります。

ランサムウェアの多くはVPN機器から侵入

img ランサムウェアの感染経路 2024年上半期

HENNGE Oneで出来る、
3種類のVPNセキュリティ解決法

レガシーVPNからの解放を実現する
ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)
HENNGE Mesh Network

img 脱・従来型VPN、ゼロトラストを実現する3つの特長

2026年10月1日より提供開始いたしましたHENNGE Mesh Networkは、独自のP2P(Peer-to-Peer)通信技術を活用することで、PCなどの端末をインターネット上の攻撃対象から隠蔽しつつ、必要なリソースにアクセスできます。

■HENNGE Mesh Networkの3つの特長
こうした課題に対応するためHENNGE Mesh Networkは、これまでの「場所(ネットワーク)で守る」セキュリティから、「誰(アイデンティティ)であるかでアクセスを許可する」ゼロトラストの現実解を提供します。

アタックサーフェスの最小化

HENNGE Mesh Networkは、外部からの攻撃の入口となるVPNゲートウェイ機器そのものを廃止します。エンドポイント(端末)間で直接メッシュ状の暗号化通信を確立するため、自社インフラの存在をハッキングやスキャンから「ステルス化」します。

マイクロセグメンテーションによる横展開の防止

物理ルーターの設定を変更することなく、ソフトウェア上で通信範囲を細かく制御します。

最小権限の原則:IDやグループ単位で、業務に必要な特定リソースへのアクセスのみを付与します。
被害の極小化:リモートアクセス時、万が一端末1台がマルウェア等に感染しても、他のサーバーや端末への被害拡大を防ぎます。

HENNGE One ID基盤(IDaaS)との連動

直感的なWeb管理画面:ネットワークの複雑なルーティング設計は一切不要。管理画面から数クリックでアクセス権限を設定し運用できます。
即座の自動遮断:従業員の退職や不審な挙動を検知した際、ID管理のHENNGE Access Control側でロックすることで、ネットワークのアクセス権も即座に消滅させられます。

今後の機能強化予定

デバイスポスチャー連携

EPP・EDR製品と連携し、異常を検知した該当端末の通信を自動的に切断(隔離)することで、被害の拡大を未然に防ぐ機能の実装を予定しています。

※本機能は開発中のため、仕様や提供時期は変更される場合があります。

FortiGate VPN をそのままに、
HENNGE Oneの認証でVPNセキュリティ強化

FortiGate X HENNGE

「FortiGate」のSSL-VPN認証を利用して社外から社内システムにアクセスしている企業は、アクセス時のセキュリティを「HENNGE One」のID/パスワードや本人認証、デバイス証明書などの多要素認証を実現するアクセス制御機能により強化し、不正アクセスのリスクを防ぎながら「FortiGate」​​を安心して利用できます。


*FortiGate以外、zscalerなどのVPN製品との連携についてはお問合せください。

VPN代替ソリューションで、
通信速度解消や管理の煩雑さやVPNセキュリティ

HENNGE Access Control diagram

VPN 問題への対策

クラウドサービスと同様に社内オンプレミスシステムへも直接インターネットからアクセスさせることを実現。VPN ひっ迫による回線速度の低下や接続状況の不安定化の問題を解消。スマートフォンの利活用促進にも貢献。​

社外からのアクセス対策​

オンプレミスシステムごとにパブリック URL を発行し、アクセスの際には多要素認証を加えることで不正アクセス対策も万全な環境で提供。クラウドサービスと同様のアクセス制御が可能となるため、統一したアクセスポリシーを適用し、管理者の運用負荷軽減にも貢献。​

導入・運用の容易性

オンプレミスサーバの遊休資産等にエージェントをインストールするのみのため、システム側の改修やファイヤーウォールの無用なポートの開放も不要。ブラウザ経由のため端末へのクライアントソフトウェアのインストール作業・バージョン管理も不要で管理者の負荷少なく利用が可能​。

URL 開示制限による情報漏えい対策​

シングルサインオンポータルサイトへ掲載する際に公開範囲の制限設定が可能なため、特定ユーザー(グループ)のみにアクセスを許可することが可能。情報漏えいのリスク軽減に貢献。​